・入社して1ヶ月、早々に仕事辞めたい。この会社クソすぎる…
・新卒カードを切ったファーストキャリアだけどミスった。1ヶ月しか経ってないけど退職したい。でも短期離職は不利になるし、退職理由もどう説明していいか分からない…
新卒で春から働き始めた新社会人の方の中には、入社した会社が完全なる「ブラック企業」で、身の危険すら感じるレベルの嫌悪感を抱き、まだ1ヶ月しか経っていないけど退職を考えているという方は決して少なくありません。
しかし、入社して1ヶ月で会社を辞めたとなると職歴に傷が付き、今後の転職活動が不利になるし、面接でも退職理由を上手く説明出来るか不安に感じ、今後の人生が悲惨なものになるのでは?と感じるはずです。
僕自身は新卒で入社した保険会社を初期研修の段階(入社して1ヶ月未満)で退職したいと考え、その後1年経過後無事退職し、国家公務員に転職した経験があります。その経験を踏まえながら、短期離職者の転職事情や退職理由の説明方法などを説明していきたいと思います。
目次
入社1ヶ月も経たず、秒速で退職を考える!

この記事を読んでいるあなたは、まだ入社して1ヶ月程度しか経っていないものの、早速「会社を辞めたい!」と本気で考えるようになった方だと思います。かつての僕自身も全く同じ境遇でした。
僕が1番最初に会社を辞めたいと感じたのは入社して1日目。笑
そう、一番最初に行う研修の段階。(金融機関は銀行、保険、証券と全てキング・オブ・ブラックな研修をする事は業界では有名)
生命保険会社の場合は入社してすぐに保険販売の資格を取得するための試験があるのですが、入社1日目にいきなり「抜き打ちテスト」から始まるところから研修がスタート。当然勉強してないから出来ない。
担当の上司は採点速攻で済ませ、その場でガチギレ。机をバンバン叩き出し、点数が一番低い同期はその場でガチ詰め。10秒に一度は机を蹴られ、みんなの前で公開処刑がスタート。
その後も「お前らには社会人としての、そして〇〇(会社名)人としての自覚がない。」と豪語され、人格否定までし始める始末。
さらにエスカレートして、会社の“社歌”を一度だけ聞かされた後、「よし、お前ら覚えたな。」とキング・オブ・理不尽な発言をされ、同期の一人が名指しされ、その場で社歌を歌うように言われる。そう、それが僕。笑
無事撃沈し、その後も「声が小さい!」とブチ切れられる。(そもそもまだ社歌覚えてない。笑)
その日の夜、僕は退職の意思が頭によぎり、気付いたらスマホを操作して転職サイトの登録を済ませていた。あなたは1ヶ月目で退職を考えたかもしれませんが、僕はたった1日でこの始末です。安心してください。
入社1ヶ月で退職しても転職は出来る?やっぱり不利?

「入社して1ヶ月で退職したら、さすがに転職は不利になるよね?」
本心では今すぐにでも辞表を提出し、この環境から脱出したいと思っても、短期離職(それもわずか1ヶ月のスピード退職)をする事は職歴に深い傷を残し、転職活動をする際には圧倒的に不利になるのではないかと不安な気持ちを抱えている人は本当に多いです。
そして、はっきり言えばあなたが考えているように、入社して1ヶ月で会社を退職した後の転職活動は相当難しいものになる事は間違えありません。
転職の採用面接をする面接官の気持ちになれば想像はつくと思いますが、
・入社1ヶ月で退職するなんて、何か大きな問題がある人物ではないか?
・せっかく採用しても、また同じようにすぐ辞めるのではないか?
・根性が圧倒的に足りない…
と、あなたの事を色んな角度からネガティブな目線で見てくる事は間違えありません。
新卒で入社する時に行われた採用面接では決して味わう事のない面接の空気感がそこには存在します。最初からものすごくこちらにとって分が悪い戦いを仕掛けているのですから当然です。
例え、辞めるにふさわしい、いや辞めざるを得ない相当な理由がそこにあったとしても、それは転職先の企業からしてみてば関係ありません。企業が採用する際に考えるのは、「あなたがうちの会社で使えるのかどうか」だけですから。
勿論、入社1ヶ月のスピード退職でも転職が全く出来ないという事はありません。実際に求人を出していいる企業はあるので、妥協に妥協を重ねれば転職する事そのもののハードルはそこまで高くありません。しかし、そのような企業は「今すぐ人が欲しい」という人手不足な会社である事が安易に想像できるので、再びブラック企業に足を踏み入れるリスクが高確率だと理解してください。
とにかく、入社1ヶ月のスピード退職後の転職、及びその後の人生は薔薇の道になる事は覚悟しておいて欲しいです。厳しい事のように聞こえますが、現実は割と残酷です。
入社1ヶ月で退職した場合履歴書はどう書く?嘘をついてもバレない?

仮に入社1ヶ月で退職してしまった場合、転職活動に不利になるのであれば、いっそのこと履歴書に書かなければよくない?と考える人も実はたくさんいます。
確かに、社会保険で遡らない限りはその人の職歴については会社も知りようがないので、過去の短期離職の経歴を履歴書に記載しなければ、空白の期間は生まれるものの、短期離職の経歴は抹消出来ます。新卒の場合であれば就職出来ずに、就職活動をしている最中だったと空白期間のつじつまを合わせる事は出来なくはありません。
実際に、3ヶ月未満の職歴を履歴書に記載しない人もいます。
しかしこれは結構なギャンブルです。仮に採用された後になってから過去の短期離職の経歴が発覚した場合、会社からすれば「嘘をつかれた!」と、あなたにネガティブな評価をする可能性は高いです。
これが解雇理由に該当するかどうかは微妙ですが、少なくとも評価が下がれば会社にいづらくなるので、またしても転職を考えないといけないという悪循環に突入する可能性はあります。
入社1ヶ月で退職した場合、転職・退職理由はどう説明するべきか?

新卒で入社した会社を1ヶ月で退職した場合、最も難しいのが「退職理由・転職理由」をどのように作成して転職活動に挑むかということです。
正直、入社して1ヶ月で辞めているわけなので、「嫌だった」の一言に集約されてしまうのは間違えないため、どれだけ頭を捻ってもパッとする説明理由が浮かんでこないというのが本音だと思います。
ここでは実際に短期離職(僕の場合は1年)の経験を持つ僕が、国家公務員の面接試験を乗り切ったノウハウとポイントを紹介していきます。
①絶対にネガティブ発言をしない!

まず1つ目のポイントは「絶対にネガティブ発言をしない」という事です。
例え前職の会社がどれだけ理不尽で、会社側が100%悪いとしても、面接官に対して共感を求めようとしてはダメです。「前の会社はこんなに酷かったんです!辞めてもしょうがないですよね?」というスタンスは1ミリも退職理由に盛り込んではいけません。
そもそも会社という存在そのものが理不尽の塊です。どの会社にも大なり小なりはおかしなところは存在します。なので、そこが退職の決め手になったというのなら、またウチの会社でも同様の理由で退職するに決まってる!と面接官は確実に思います。
絶対に前職の“悪口”を言わないように心がけてください。
②1000%反省している事をアピールする!

2つ目は「反省」です。ここが最大のポイントでもあり、実際に僕が面接で短期離職について追求された時に使った手法です。これで国家公務員、国税専門官、裁判所職員、市役所と全ての面接試験を突破しています。
基本的に短期離職について説明する時は、1000%自分が悪かった事を認めてください。僕の場合は「真剣に就職について考えきれていなかった点」を猛烈に反省した事を軸に退職理由を構築しました。
学生時代に、自己分析が甘く、本当に自分がなりたかった姿はなんだったのか?どういう時に喜びややりがいを見出せるようになったのか?などを真剣に考える事、その努力を怠った。だからこそ、ミスジャッジをしてしまった。全ては自分の未熟さ故の結果、弁解の余地すらありません。深く反省しています。という事をちゃんとアピールしてください。
ここをアピールする事のメリットは、そこまで考えた上で転職先を考えてきているのであれば、次はミスジャッジを起こす可能性は低いのでは?と面接官も感じてくれる事です。
そして、ちゃんと自分自身の未熟さと向き合える謙虚さ、素直さを持ち合わせている人間である事をアピールできる事です。人間失敗しないなんてありえないです。まして20代の前半なんて失敗だらけ。問題は失敗することそのものではなく、失敗を認めない事や、失敗を悔い建設的になれない事です。面接官も大人ですから、理解してくれる人が必ず現れます。
③正直「嫌な気持ち」もありましたという姿勢も大事!

退職理由及び転職理由を聞かれた時に、ネガティブな側面をなるべく見せないようにと、100%ポジティブに見せようとする人もいますが辞めたほうがいいです。
そもそも、退職しているのですから、ネガティブな面が無いわけありません。それを隠そうとすればするほど、「この人は正直じゃない。」と逆にネガティブに見られてしまうのがオチです。
先程、「①ネガティブ発言をしない」という事を言いましたが、これは会社の悪口を言わないという事であり、自分自身が前職で嫌だと思った気持ちの全てを話してはいけないという意味ではありません。むしろ、正直に自分の中で「嫌だ。」と感じた瞬間が合った事は認めてください。その上で、何を嫌だと感じる人間なのかの自己分析へと話を繋ぎましょう。
④1ヶ月でも3ヶ月でも半年でも1年でも一緒!

最後に、短期離職の有利・不利についてですが、少なくとも退職理由を説明する際に求められるモノについては、1ヶ月でも3ヶ月でも半年でも1年でも、この辺りは大差ありません。ざっくりと短期離職というくくりなので、面接での追求はあまり変わりません。
この退職までの期間の長さが転職の有利・不利を分けるのは、面接を受けさせてもらえる企業の数という入り口の問題においてです。
僕自身は入社3ヶ月目で本気で退職を意識し始め、転職エージェントとの面談をしたのがこのタイミングでしたが、当時の転職エージェントから言われた事はこう。
やはり、短期離職は短期離職でも1年耐えれたかどうかはかなり重要だと言われました。半年でも1ヶ月や3ヶ月と比べたら紹介できる企業の数が全然変わってくると教えてもらいました。
僕の時代と今では変わっているかもしれませんので、最新の転職事情を直接聞ける転職エージェントに確認してみてください。転職サイトは無料で登録でき、エージェントも無料で相談に乗ってくれます。
入社1ヶ月で辞めても人生は詰まない。本音で生きたほうがいい。

もしかしたら今あなたは、「入社してたった1ヶ月で会社を辞めるなんて自分の人生はもうお先真っ暗なんじゃないか…」と辞めたい気持ちと裏腹に突きつけられる現実との間にもの凄い葛藤をかかえているかもしれません。
でも、正直大丈夫です。会社辞めたぐらい、取るに足らない事です。実際僕の同期で一番最初に辞めた人は3ヶ月経過してませんでしたが、普通に転職に成功してますし、僕自身も1年は耐えましたが、結局辞めました。そして会社を辞めてから思う事は一切の後悔がないという事。少なくとも、今の人生のほうが100倍楽しい。もし辞める決断を先延ばしにして、まだあの会社にいたらと思うほうがゾッとする。もっと早く辞めてもよかったとすら思ってます。
だから、あんまり思い詰めないでほしい。本音でいい。嫌なものは嫌。その気持ちが本物でしょ。それを大事にしてほしい。
自分で自分を騙し続けて、辛い毎日を送る人生こそ正直詰んでいるので、今の気持ちを大事にして転職の準備をするならするで全然いいと思います。むしろ心から応援したい。痛いほど気持ち分かるからです。
僕は入社してから転職を意識するまでが早かったので、結果的にベストなタイミングで退職できましたし、転職もできた。その後は念願の独立まで果たし、僕は完全に自由になった。あの時ちゃんと辞める決断ができたから。全てはそこからスタートしました。
だから、普通に希望を持ってほしいな。
入社1ヶ月で退職しても転職を成功させるためにやるべき事!

すでに述べたように、例え入社1ヶ月でも退職しても人生は詰みません。余裕で。むしろ好転することもある。
でも、だからと言って何も考えず、勢いだけでスピード退職をすることはオススメできません。少なくとも下記の2点だけは必ずやってから退職手続きに入ってください。
①やりたい事を明白にする

確実にやりたい事は明白にしてください。これは転職活動対策とか浅い話ではなく、人生を豊かなものにするためにです。
結局、最初の就職って、会社の知名度とか収入とかで選ぶ人が多いです。でも、それをモチベに会社のゴミな社風やゴミな上司と一生付き合っていくのは無理と確信したはずです。特にお金と時間の価値については再定義した人も多いでしょう。
僕の場合は、お金と時間の両方を取りに行く人生を目標に再定義しました。前職はお金は良くても時間皆無だったからです。そこで一旦時間が取れる公務員になり、その時に投資とビジネスを勉強して、いずれ独立すると心に決めてました。そしてその夢を叶えました。
やりたい事やなりたい自分を実現できる人生をどうしたら送れるのか?を考える事から逃げるのは辞めましょう。会社からは全力で避難してもいいので。
②今すぐに転職サイトには登録しておく

転職サイトには今すぐ登録してください。
新卒の場合の就職活動と転職活動は天と地の差です。まして短期離職となると、自分だけで戦う事は情報面ですでに負け戦です。僕自身も最初の3ヶ月でやめようと9割決心したタイミングで転職エージェントと出会い、1年続けた場合の選択肢と、今辞めた時の選択肢の差を教えてもらいました。
そこから、もう少し粘って見て、その間に情報をもっと整理しようと考える事ができましたし、公務員という選択肢も見えてきて明らかにその後の戦略が具体的なものになっていきました。僕の同期も転職エージェントの紹介で面接をセッティングしてもらい、短期離職の面接を在職中に経験することで自信をつけてました。(ちなみに内定してました。)
だから、まずは転職サイトに登録しておく事をオススメします。
これが先延ばしになると、いよいよ追い込まれてきて、転職サイトに登録する気力すら奪われます。そうなっては取り返しがいよいよつかなくなるので、今のうちに済ませておいてください。登録は無料でできます。